2007年09月02日

排ガス試験、3回目。

6月20日、水曜日。

今日はP30号の排ガス試験の日です。 車検ではありません。

以前も書いたように思いますが、並行輸入車を日本で新たに車検を取って乗り始めるには、日本の排気ガス規制をクリアしているか確認する必要があります。

このP30号は、「ガソリン乗用車昭和53年度規制」の排気ガス規制の基準値をクリアしているか、公的試験機関で発行した試験成績書を提出して、初めて新規登録が可能になるのです。

今回、車を持ち込むのは、東京都昭島市にある公的試験機関です。
事前の受付のときに、車両諸元表や通関証明書の原本と共に試験代金約20万円を支払ってあります。 試験は2日間に渡って行われ、試験結果が基準値を上回ってしまった場合、この費用の内で3回まで再試験を受けることが出来ます。

今回はその3回目の試験です。 何としても合格しなければいけません。

最初の試験の時は初日の10・15モード試験で、排ガス濃度が基準値の10倍位出てしまい、試験半ばにして中止、排ガス対策のやり直しとなりました。

2回目の試験では、キャブレターのジェットを絞り、ガスを薄くして、点火時期調整、触媒位置の変更などの対策をして挑戦でした。
結果はCO,HC,NOxの3要素がすべてまだ基準値を上回っており、またもやり直しとなりました。

今回は更なるキャブレターや点火時期の調整、触媒の容量UPなどで対策して、簡易テスターで確認してCO,HCがほとんど出ないくらいになりました。
車は排ガス浄化最優先で調整されているので、走行性はかなりスポイルされてしました。 しかし、そのバランスを崩したくないので、今回は自走せず、車載車を借りて試験場へ向うこととなりました。
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午後13時からの試験ですが、11時ごろには試験場へ到着しました。
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試験場には大小幾つもの試験室があります。
今回の試験室はかなり大きな車でも受けられる広い試験室です。
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時間になり、車をセッティングしてもらいます。
前輪の駆動輪の下には約2mくらいの大きなローラーがあり、車両重量にあわせたフライホイール負荷が与えられます。 
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車の前方には大きな冷却FANが置かれます。 駆動輪でローラーを回す回転数に合わせて走行風が車に当るようになっています。
実走行を再現する為の装置です。
エンジンルームにもエンジン回転計や油温計のセンサーなどが取り付けられます。
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運転者席の横にはモニターがセットされてモニターの指示通りに走行、加速、減速、変速、定常速度走行などをします。 その間の排気ガスを全量採取して、CO,HC,NOxの成分を分析して、基準値と比較するのです。
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まずは時速60キロで約10分の暖機運転です。
そして、いよいよ試験の開始です。 試験中はガラスの向こう側の別室から見守ります。 運転は試験場の人が行います。
排ガス濃度のリアルタイムな結果がプロッターに記録されて行きます。
プロッターの針が大きく左まで進みます。 アクセルを踏み込んで加速状態でのNOx値がかなり多きいようです。
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途中、結果を見ながらキャブのセッティングを2度ほど変更しました。 そのたびに試験は最初からやり直しです。 試験場の人たちは、立場上、数値は見せてくれますが、セッティングの助言は一切してくれません。 また、試験時間は決められており、何度も調整し直すことは出来ません。

壁に運転者が見ているのと同じモニターがあります。 今は10・15モード試験です。
黒い画面の中で上から下に画面がゆっくりスクロールしています。
横軸が車速で左が高速側です。 赤い印が現在の位置で、これから再加速に入ろうと言うところです。 今の車速は40キロくらいでしょうか。 この後60キロくらいまで加速して数秒定常速走行でさらに70キロまで加速する場面です。
細かくどこで何速に変速するかも出ています。
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3回目の試験なのがわかっていたのでしょう。少し多めにやり直しの時間をもらえたようですが、結果はNGでした。
加速時にアクセルを踏み込むとNOx値がかなり出てしまい、平均値にしても、基準の2倍近い排出量となってしまいました。 
CO,HCは基準値内にぎりぎり収まりました。
しかし、COとNOxは相反する要素で、NOxを下げればCOが増えてしまいます。 
空冷小排気量エンジンで燃焼温度が上がってしまうとNOxが増加してしまうのです。 今後の対策の方向がまだ見えません。

寂しく車載車に車を積むと、今日は諦めて帰ります。 今回も2日目の11モード試験には進めませんでした。
7062009s.jpg

顔洗ってまた出直しです。


posted by ペプシマン at 10:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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